日本では、あまりないですね~
南米では、何回か偽札に出会いました。
初めて偽札を見たのがブラジル。
20レアル札でした。
スーパーで言われるまで、気が付きません。
言われてよーく見ると、まず紙質が違う。
そして、印刷も色が変で何となく雑。
アルゼンチンでは、数回見かけました。
今は、紙質をプラスチックに変えたり、
見る角度で、きらきらする帯などを入れています。
それに頻繁に、紙幣柄チェンジが行われています。
対策はとっているようですが、そこもまた上を行くようなものが
できてくるようです。
当時、子供の家庭教師を頼んでいた学生さんから
あの、これ使えないみたいんですけど。
っと連絡をもらったのが、20ペソ札。(当時400円くらいかな)
授業料で払ったばかりのお札でした。
全くどこが??わかりませんでした。
仕事で公共機関からもらったお札にも、入っていましたから
もうどうすることもできません。
そして結局、またそれが出回ってしまうのです。
ある日、両替商の所に行った時のことです。
中心街の、少し怪しげな感じのオフィースでした。
いわゆる闇の両替商が、たくさんいます。
でも、信用おける友人に紹介された、時計屋さんだったり、質屋さんだったり、宝石屋
さんだったりで、別に怪しくはなく、本業の中の一分野のようでした。
道端で、カンビョー、カンビョー(両替、両替)といって、人を雇って、呼び込みをし
ているところもありましたので、怪しい所に連れていかれることもあるのです。
正規の銀行などの両替商ではないから、当然、偽札率も高いのでしょうね。
またレートも、正規のレートと闇のレートと二つある時代もありました。
そこは、床屋の店の奥の部屋。床屋の息子が社長でしょうか。
感じもいいし、他よりレートがよくて、何度かドルをペソに両替してたので、
こっちも安心してたのです。
人を見る目はそれなりにできていると思っていたので、怪しさはあまり感じなかったの
です。まじめそうで信用できそうでしたので、友人にも紹介してました。
アミーゴと呼ばれ、
両替成立後は、握手します。
少し、ゴットファザーの映画みたいです(笑)
両替の部屋の出入り口には、男性が必ず立っています。
何かあったら、逃げるのか逃がさないのか、、、
まあね、そこまでは、怖い感じではありませんけど。
観光客も、よく来ている両替屋さんでしたから。
レートを確認して、いつものように、数百ドルを両替したいと申し出ます。
10ドル札、20ドル札、50ドル札、それぞれレートが少し違うので
100ドル札が、一番お得と言うわけです。
引き出しから、100ペソの札束が出てきました。
その束を、いつも2人で念入りに確認します。
すると、
ねえ、コレ、ダメなやつじゃない??
あったんです。ダメ札が。
2枚発見しました。
FBで、これは気を付けるようにという、チェックの仕方を
しっかり見ていたので、すぐわかりました。
端っこの数字の位置が、他のと違っていたのです。
あのー、これとこれなんですけど、、、、、
夫が、口を開くと。
あー、これね!
これはまだ使われていない印刷のやつなんだ。
混じってた?
嫌なら交換するよ。
あっさり、認めて、ボロ目の別のお札に交換してくれました。
あーやっぱり。
やられるところだったね。
その時の彼の 目 です。
目と言うのは、すべてを物語ります。
ばれちゃって、困っちゃったな。
っという開き直りの単純な思考と、
それ以外に、
後悔、、寂寥感、哀れさ。
そんなものを、彼の目に見た気がしました。
すまないね、そういう事はいつものことなんだ。
そんな心の声が聞こえて。
偽物を見抜いちゃった私の目も、たいしたもんでしたが。
それ以来、その店には行くのをやめました。
その後は、商売ではなく、信頼筋から個人紹介でずっと
調達していました。
もっと前に暮らしていた頃は、ATMを利用していました。
でも、カードが出てこなかったり、お金が出てこなかったり。
やはり、危なくても現金と言うことになるわけですね。
経済の不安定なところでは、いつもそういう緊張感がありました。
今の日本もおんなじでしょうか。。。。。。
それでは、Saludos!!!