saludos60のブログ

ついに60代になりました。いいことも悪いことも一日一日を楽しんで暮らしています。

多分、死ぬときが近づいて来たってことなんだろうと思う。

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60代になってから、早2年。

もう、じたばたしても無駄だな

と思うようになりました。

 

 

 

 

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。

平家物語』第一巻「祇園精舎」より

 

10代の頃に学んだ、平家物語の、冒頭の、この意味。

なんて風流なんだろう

なんてはかないんだろう

当時は、そんな程度の読解でしたが

 

今になって、本当によくわかる内容です。

諸行無常

 

生けるものの宿命

自分の人生も、また同じ。

いつか、自然に終わり

無になるのですね。

 

あの頃は、10年20年30年後の自分がイメージできていた。

30年後の自分が、今のこの時を

いつか思い出す日が来るんだろうなって。

映画のあのターミネーターみたいに、未来の自分が見えたんですね。

 

ところが、今は、せいぜい10年後くらいの自分しか

もう、イメージできないのです。

今、この時を思い出す自分は

もう存在しないかもしれない。

 

悲しいけど、

諸行無常

情け容赦なく

老いていく。

 

 

最近、自分が変わったなと感じる事をあげてみました。

 

・怒りと言う感情が起きない。

我ながらびっくりしています。

人の失敗を許せ、間違いを叱責することもなくなったと。

ものや人にイライラしたり、腹が立つこともあまりないのです。

 

憐みの気持ちが深まる。

怒りの代わりに来る感情は、憐み、同情の気持ちです。

一歩下がって、相手が気の毒にさえ思えてしまう。

出来る事なら、助けてあげたい衝動。

 

自己を許す。

経験から自分の力を認識しているので、それ以上それ以下はやらない。

出来なくてサボってもぐうたらでも、全部許す(*^_^*)

客観的に自分を見ることで、判断ができます。

 

感謝の気持ちが増す。

ほぼ、これがすべて。

人に生き物に動植物に、すべてにGracias!!!

 

 

年を重ねたということなのだと思います。

この感謝の気持ちばかりになった時、

人は死ぬのではないかと思うのです。

祖母が亡くなる時、ずっとずっと

ありがとうね、ありがとうね

って言っていたのを思い出します。

 

 

年老いて来た時、精神的には2タイプになると思います。

果敢に生きようとするタイプと、

自然に身を任せようとするタイプ

前者は、生にしがみつき時には悪態をついてでも

自己の思いを実現しようとする。

後者は、諸行無常を受け入れ

これまでの人生をふりかえる。

 

もう後者の域に、足を踏み入れているのかなと

ふと思いました。

 

父は念仏を唱える人でしたが、

私は無宗教です。

今は、現実の愛するものにはまり込んでいるだけ。

それが、タンゴの世界観です。

タンゴ哲学

 

踊る事は生きる事

踊る事は祈る事

 

この中には、

喜怒哀楽、すべてが集約されているので

心が落ち着くんですね。

これを中毒と言うのでしょう(笑)

 

 

 

それでは、Saludos!!!

 

 

 

ご訪問ありがとうございます。

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