人間の体は、不思議なことがいっぱい。
数年前、とのある駅での出来事。
忘れもしない3月のある日の夕方です。
私は、買い物帰りで、両手いっぱいに3つのスーパーの重い袋を下げ、肩にはショルダーバック。ハードな買い物の帰りでした。
歩いて5分なのに、帰るのにすごくあわてていて、足早に歩いていました。
駅前広場から、青信号がピカピカしはじめたときに、
ヨッシャ!
と走り出そうとした私。
その瞬間、足が何かにつかまったかのようにつまずき、上体だけが前に。
ドッタン!
両手は何も働けず、音を立てて、顔から道路にぶっ倒れたのです。
その時、起こりました。
地面が、目の前に迫ってくるほんの数秒が、
え、なに???
というくらい、ゆーーーーーっくりに感じる
生まれて初めての、自分の体が映し出す
スローモーション
アスファルトの柄を見たり、なびく風を感じたり。
あ、倒れてくー、
歯折るかも~~
と冷静に、客観的に思っていたり。
わずかな、空間と時間が、そこにあたかもあるかのような。
実際は、即バッタンでした(笑)
バッタン!
ギシッ!!!
ギシッという嫌な音が口に中で聞こえました。
右の前歯の、差し歯の根元、つまり自分の歯の根元破折。(骨折)
マスクを持っていたので、根元の出血をマスクと手で押さえて
何とか歩いて帰りました。足は打撲程度で済んだのです。
車にひかれなくてよかった。
こんな話をすると、ああ、あるよあるよ、っと結構聞きます。
夫の話になりますが、彼の若い時のバイク事故です。
走行中に、前のトラックから材木が落下。
ものすごい速さで、自分の前に、カランコロンっと転がって来たそうです。
偶然にも、自分の目の前で一本の材木が、走行に対してぴったり垂直に迫って来たそう
です。
行くっきゃない!
覚悟して、飛越しました。
スピードも出ていて危険極まりない、避けきれない状態。
材木が垂直でなかったら、転倒間違いなしだったでしょう。
スタントマンではないので、そのあとはもはや運任せ。
その時、起こりました。
ジャンプして、落下するまでの時間です。
ふわーーっと浮き上がり、空中に。
そして地面に降りるまでが、
スローモーション
風を感じ、周りの景色がゆーーーーっくりと動いたと。
そして、
あ、やばい!
死ぬかも!
実際は即、ビューン、ドンて感じでしょうか。
無事に、着地して走り続けられたそうですから、運動神経は昔から良かったんですね。
トラックはそのまま、気づくこともなく走り去ったと(怒)
バイクが浮き上がったのは、わずか、数秒、数メートルのジャンプだということです。
息子も経験していました。
中学で陸上の大会に出ていた時、決勝で転びました。
肉離れが原因で、相当痛みもあったと思うのですが、
すっ転ぶとき、おきたそうです。
スローモーション
周りの歓声や、景色がゆっくりと動いたと感じたそうです。
みんなで観ていましたが、転ぶのはあっと間の出来事でした。
これは、タキサイキア現象
人間の脳が、危機に陥った時に、すべてがスローモーションに感じられる現象を
タキサイキア現象というのだそうです。
タキサイキアとは、ギリシャ語で、頭の中の速度という意味らしい。
この現象が起きたときに、危険信号が脳から体に伝わり、出血を防ぐために血管が収縮
したり、体から大切なものが出ていかないように指示されるんだといいます。
すごい!
つまり、命の危機を感じたとき(事故とか、落下、転倒などなど)に、この
スローモーション現象が起きる、というのは科学的に証明されているんですね。
このスローモーションを解明するための、実験がまたすごい。
学生を、高い所から落下させたりとか、後ろ向きに歩かせて落とすとか。
もちろん安全にやってはいるのですが、怖いですね。
ある研究者は、時間のゆがみを調べるため、普通は読み取れない速さの腕時計の文字
を、スローモーションが起こっているときに、読み取れるかどうか調べたんだそうです。
結果、誰も読み取れなかった!
つまり、時間の誤差は実際には起きていない!っと。
スローモーションは、錯覚なんだ!
脳の誤作動ではないかと、言われているようです。
危険を察知して、そっちばかりに気がいって、視覚情報の方が手薄になってる?
へえー面白いなと思いました。
人工知能のロボットにも、同じことが起きるのかなあ?
それから、本当に死ぬときは、もしかしたらこの現象が入口になるのかな?
脳の誤作動、ほかにもあるの???
いろいろ疑問がまだまだありますが。。。
はーー、35度。(パソコンの温度)
昨年、旅先で落下して、買い替えた新しいPCなので、まだ熱暴走は起きていないなと、一安心。
暑いですね~
これから、夏野菜たっぷりのキーマカレー 作ります(^^♪
それでは、Saludos!!!